Exhaust Cannon Mk.1

メインシリンダには内部の溶接のバリを除去した水道管を利用しています。ピストンは画像右から緩衝用ゴム栓、メインピストン、ピストン保持具、銃口シール用ピストン。一番左の筒に水などを入れると、超強力水鉄砲としても遊べます。

角ワッシャは回転させることでピストンの穴の大きさを調整し、空気の流入量を調整するという役割を持ちます。(写真ではわかりやすいようにワッシャと本体の間にゴム板を挟んでいません。)(写真左上)

メインピストンは本体、Oリング、ゴム版、角ワッシャで構成されています。これらを組み合わせることで、ピストンに逆止構造を持たせます。メインピストン、ピストン保持具、銃口シール用ピストンはまな板を切り抜いて製作しました。(写真左下)

銃口部はゴム版でシールできるように、異径ソケットにワッシャをはんだ付けしています。こちらのサイトを参考にさせていただきました。(写真右)


このように水道管を用いたエグゾーストキャノンは、製作が簡単且つ動作が安定しているというメリットがあります。しかし製作が簡単な分、ビジュアルにおいてはダサいと言わざるを得ず、特に完成時に外から見えるネジ山が大きく外観を損なっていました。そこで今回は、外から見えるネジ山をパテで埋め、その上から塗装を施しました。また、異形ソケットの代わりに、ソケット+ブッシングを利用しています。

分解した様子です。

メインシリンダ両端に接続するソケットには、ベルトサンダーを用いてヘアライン加工を施しました。

ノズル部です。今回、ノズルのシーリングには、Oリングを用いています。ノズル径はΦ43.7です。ピストンが加速する余裕が生まれ、より瞬発力に優れた排気が可能になります。尚、ここでは水道管を、ブッシングの逆側から無理やりねじ込んでいます。ちなみにこのパイプを延長すると、2重筒式になります

排気のためのエアカプラを接続するブッシングです。ねじ込んである水道管には、ピストンが後退した際にメインシリンダから外れないようにするストッパーの役割があります。

それぞれの部品に塗装を施して完成です。水道管の管用ねじでシールされており、極めて信頼性が高い機種です。特殊な工作機械も不要で容易に製作が可能にもかかわらず、工夫によっては水道管の使用を感じさせないデザインに仕上げることも可能なので、パワー系工作の入門に最適です。